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ロケット☆マイスター [山口美由紀]

 昨日高校生会の諸君から大笑いされた漫画を紹介します・・・。
 四年前という比較的新しい山口美由紀さんの漫画、『ロケット☆マイスター』です。 
 

ロケットマイスター

ロケットマイスター


 
 
 相変わらず画像が無いのが気になりますが、しょうがないですな。
 『マジック・マイスター』という本のシリーズの第2作という風になっていますが、
 ほとんど関係ないので、前作(?)を読んでなくても楽しめます。
 
 
 
 今からちょっとだけ未来の話。月は歓楽街と化し、ネオンでピンク色に輝いておりました。
 魔法使いのドナルドは弟子のピーターと二人で、絶壁の上の家で暮らしています。
 筋肉マッチョの魔法使い、ドナルドは『ロケット・マイスター』と呼ばれる、魔法使いの最上位。
 しかし商売下手な彼は『なんでも修理屋』で生計をたてています。
 そんな彼の元には、毎回いろんな困り事を抱えたお客が。
 人情に厚いかれは、結局どれもこれも無償でひきうけてしまい、今日も貧乏・・・。
 それでも好物のジンジャークッキーさえあれば、幸せです。
 サングラスとバンダナがトレードマークのドナルドの活躍をご覧ください。
 
 
 
 えー、なんか今回もへたれな紹介ですいません・・・。
 短編で三つばかし入ってるので、上手くまとめられなくて・・・。
 まあ悩んでいてもしょうがないので、さくさく行くといたしましょうか。
 
 『ロケット☆マイスター』という題名のわりに、ロケットをとばすのは第1話だけです(笑)。
 これは“ロケットをとばす”ということから作品の題名をおいたからではなく、
 前作的な存在の『マジック☆マイスター』の絵本の題名からとったからでしょう。
 『マジック☆マイスター』で出ている絵本の題名が『ロケット☆マイスター』で、
 その作者が髭もじゃマッチョでサングラスのドナルドさんだったということです。
 山口さん、ああいうキャラお気に入りですから(笑)。もちろん私もですよ?
 『マジック☆マイスター』のパラレルワールドでのお話、というわけです。
 
 
 さて、この世界での『魔法』の定義はどうなっているのでしょうか。
 『魔法で作り出す物は、限りなく本物に近い偽物』とドナルドは説明しています。
 説明はそこで終わってしまい、魔法を“どうやって”使っているのかはわかりません。
 ただ彼らの“魔法”とは、大体“もの・人・自分を飛ばす”“ものを何かに変える”ことですね。
 ドナルド氏だけ“遠くの場所を視る”“飛ぶ魚を釣る”などスキルが多いのですが(笑)。
 なんというのでしょうか、『タッジー・マッジー』と同じようなものなのでしょうね。
 “空を飛ぶ”ことに関しては、『全身でそこに存在する空気を感じる』とあります。
 『タッジー・マッジー』での魔法とは『可能性を見つける』ことだとありますが、
 空を飛ぶことに関してはノータッチ。
 でもロッテもマリーンもふらふら飛び回ってますしねぇ・・・。
 
 はっ!このままでは『タッジー・マッジー』の紹介になってしまいますね!
 
 
 結局最後、チビサラは立派な魔法使いになれたのでしょうか。
 私はもちろん慣れた方にBETですが。
 個人的にはピーターくんより素質あると思います。
 それではまた今度!
 
 
 
 
 追記:テーマソング、『スターシップ・メロディ』と銘打ちましたが・・・、
     どうやら変更になりそうな雰囲気です。
     ええと、いろいろメンタルなお仕事なので、作曲は(汗)。
     とりあえず三割完成です、今の段階では。
     八日までにはちゃんと持って行きますので、ご心配なく!
     
     あと、『どんぐりくん』は昔紹介してました。記事検索で探してくださいな。
  
 

 
 
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フィーメンニンは謳う [山口美由紀]


 以前紹介した『タッジー・マッジー』の前に書かれた『フィーメンニンは謡う』です。
 このお話の続きとして書かれたのが、『タッジー・マッジー』です。
 続きというか、〈シルヴィ救済策〉といった感じもしますが・・・。(笑
 そもそも『フィーメンニン』からすでに〈アルフレッド救済策〉であったはずなのですがね。
 まあなにはともあれ、みんな幸せになったんだから良いじゃありませんか!

 この時期の山口美由紀さんの絵が一番好きです。
 ちなみにフィーメンニンとは、グリム兄弟にお話を聞かせた老婆のコト。
 この漫画では主人公のリーナのお父さんのコトを指しているようですね。
 まあもっと全体的な意味で、『普通の人が見ようとしない世界を見ることができる人々』
 と、とることもできると私は考えています。
 普通の人は確実にそこに『ある』のに、『見よう』としない。
 でもそれらを『見る』ことを忘れなかった人達が『フィーメンニン』と呼ばれる人々だと。
 私もかなり昔に『見る』ことを忘れてしまったようです。
 もちろん今すぐにでも見えるものなら見たい!そんな気持でいっぱいです。
 ・・・実は私、昔から空想癖が激しくて、今でも道を歩いているとぼや~っと・・。
 おとぎ話の世界、ほんとにあったらいいですよね、いや、実際あるんですよ。
 私たちが忘れているだけで。

 舞台はおそらく、ドイツ。主人公のリーナは奨学生をしています。
 永遠のライバル、ユリウス・ブランテッド相手にテストで勝つのが目下の目標。
 『貧乏苦学生には暇なんてない!』をモットーに勉強とバイトにあけくれる毎日。
 そんなリーナがある日、登校途中のちいさな花畑のそばに可愛いいすを見つける。
 それはその日の朝、例の鉄仮面ユリウスが、日曜大工で作っていったものであった。
 なんとなくいすにすわって、いざ帰ろうと立ち上がり、もう一度振り返って見ると・・・、
 そこにはなんと、真っ白な髪をした小さな女の子が眠っていた!
 しょうがないので家につれて帰り、翌日お巡りさんに届けようとしたリーナ。
 しかしあろうことかお巡りさんにはその女の子が見えないというのだ。
 それだけではない、道行く人には誰一人として女の子は見えない。
 『この子が見えるのは自分だけ』そう思ったリーナであったが、そこに一人の青年が。
 けったいな格好の彼の名はシルヴィ、“ご領主様”の“姫君”を連れ返しに来たという。
 だが彼の言葉の端々には不審な点があり、どうにも女の子を渡す気にはなれない。
 彼の言葉の真実を確かめるため、リーナは彼の世界へ行く決心をした。
 一人では心細いと、その場にいたユリウスをつれて。
 
 
 先ほども紹介したとおり、シルヴィはタッジー・マッジーと同一人物です。
 女運の悪さは相変わらず、というかこっちの方が早いお話なんですけど(笑)。
 これは『フィーメンニン』に限らず山口さんの作品全般に共通して言えることですが、
 “悪役が濃い”そして“彼らは決して悪役ではない”。

 普通悪役ってのはとことん悪役というもんです。
 『覚えてろよ~』の捨て台詞でさようならするのが通例です。
 しかし、山口さんの作品では悪役は決して、悪役ではないのです。
 たとえばこの作品のラミアドナ。彼女なんか典型ですね。
 彼女の持っていた“力”は如何様にでも良い方向に使えたはずなんです。
 でもそれをあのような人間の負の部分を増幅させてしまう使い方をしてしまった。
 それは彼女の周りが、彼女の力を畏れていたからなんですね。
 決して彼女自身が悪いわけではないんです。
 山口さんの作品の悪役は、ほとんどが被害者です。
 なにかに振り回され、なにかに追いつめられて・・・。
 まあ唯一の例外がしめちゃんとか、髭男爵とか(笑)。
 彼らは・・・、ギャグマンガですから(爆)。しょうがないっしょ!

 この作品で私があえて推すのは、なんといってもフェロールくん。
 ラミアドナのために、最後までそばにいる・・・。うわー、なんて健気なんだー!
 すばらしいですよね、誰かのためにあそこまで尽くせる人って・・・。
 最後達観したような、あのひょうひょうした態度も結構好きです。
 『道連れだ、おまえらも・・・。』
 女王が覚醒した瞬間のフェロールくんの顔は描かれてないけど、
 私が思うに、笑ってたんじゃないかな。
 彼は多分知ってたんですよ、かなり前から。
 自分たちがこういうタイミングで滅んでしまうこと。

 そういえば、あの髭なし坂浦ことオージーンさん(笑)、
 彼は女王の復活の余波で死んだんでしょうか?
 私としては、ちゃっかり生き残って悪態ついてる方にかけますけどね。

 
 というわけで、この『フィーメンニンは謡う』、是非購入されることをお勧めします。
 最後のシーンでは思わずほろりとくることをお約束しますよ。
 (リーナ&ユーリの部分ではないですよ、花園から去るところ)
 
 
 

 
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ダンガン×ヒーロー [山口美由紀]

 本日二回目の更新とあいなりますが、返却期限が来てしまうので早めに。
 山口美由紀さんの「ダンガン×ヒーロー」を紹介させていただきたいと思います。
 この前図書館から借りてきました。(笑
 ほんとウチの町の図書館ってば素敵ですね♪

 

 母に先立たれ、叔父のもとで養われていた高校一年生冬杜真弓は筋金入りの硬派。
 同い年のいとこからかなり偏見に充ちた刷り込みをうけていたのに加え、
 生まれてからこれまでずっと、女性と接したことがないのである。
 そんな彼は高校入学と同時に自活を決意、「共学」の小春日高校へとやって来た。
 この高校の近辺の中学校のほとんどは丸刈り校で、同級生の男子はみんな海坊主。
 小春日高校自体も去年まで男子は丸刈りが校則であったので先輩も例外なく海坊主。
 その中で一人異色のふさふさ頭の真弓は、女子から熱烈なアタックをうけることに。
 更に、人を凝視するくせから、因縁をつけられることの多い真弓、
 武術はひととおり教わっているが、利き腕を怪我しているこの状況ではあまりに危険。
 そういうわけで真弓は、昼飯毎食で『女子にも男子にも強い』用心棒を雇うことを決意した。
 そんな訳のわからない求人広告につれられやって来たのはなんと女の子。
 しかも腕こき。彼女の名は天野あきら、土管暮らしの赤貧女子高生である。
 ここにアパートを地上げられた極貧教師、田原坂とその娘小雪(0才)もまじり、
 真弓のアパートで共同生活を始める。
 彼らは生活費捻出のため、ファイトマネーを食料品でもらう『正義屋』を始めるのであった。

 普通ありえないシチュエーションですよね。
 ワンルームに男二人女二人。まあ一人は三分の一のスペースとはいえ、
 しかも『正義屋』なんて稼業、ふつう成り立つわけがありませんよね。
 まあそんなこと言うても始まりませんから(笑)。
 とにかくこの発想はとってもおもしろいですね。
 いいなー、私も『正義屋』、やりたいなー。(笑

 個人的にお気に入りのキャラは斉藤くんですね。
 可哀想な彼、結局あきらに完膚無きまでにフラレちゃうわけですが。
 いろんな策略を巡らすわりには、あきらのことしっかり考えてるあたり可愛いですよね。
 最終的には割とあっさりあきらめてますし。
 その後の彼がとっても知りたい。
 邦倉のアジトに突入するとき置いてかれちゃうってことは、付き合えきれなかったのでしょーか。
 凡人故に、超人達にはついていけなかったのでしょうな。
 会長とかタマとかも結局最後は絡んできませんからね。
 彼らサブキャラクターの出番をもっと濃くして、長く続けてほしかったですねえ。
 山口さんってあんまり長い作品書かないですし。
 最長が『朝からピカピカ』の全9巻じゃないですか?良くて5,6巻ですもんね。
 長編向きではないみたいですね。
 実際短編の方が面白いですけど。

 それにしても、女嫌いの真弓ちゃんが女性恐怖症を克服してから相棒に昇格、
 ついには『新しい関係』まで発展したあきらと真弓の今後がとっても気になるんですが。
 なんか良い友達で終わりそうな予感もするんですが。(笑
 あの後発展していく気がしないんですよ、彼らは。
 私個人の意見としては、あのまま『正義屋』を続けてほしかたなぁ、と。


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プリンセス症候群(シンドローム)・後編 [山口美由紀]

 今日は試験休みです。朝から母上殿は掃除に奔走しております。
 母上が家事をしているのを見るのは実に一週間ぶりです。
 その間の家事は私が受け持っておりました故。
 暇だったのでついついスコーンなど作ってしまいました。
 三十分でできた。(笑)イギリスお菓子って簡単で素敵ですね。
 おいおいレシピも紹介していきたいと思います。


  

プリンセス症候群(シンドローム)
 
 それでは昨日に続き、「プリンセス症候群」の紹介をさせていただきたいと思います。  今回ご紹介するのは「LieLie☆リトルアイランド」「月光夜曲」の二つです。
 「LieLie☆リトルアイランド」は「夢降る~」の続編といったところでしょうか、  リーという少年(小学生?)は母親の暴力に耐えかねて、窓から脱走を図ります。  しかし足場の枝がぽっきりおれて落下してしまい、気が付いたら・・・。  さっきまでいた庭とは全然違うはらっぱで、女の子に見つめられておりましたとさ。  女の子の名はリトル、白雪姫の娘でした。  大人になって、お母様の様になるのはイヤだというわけで、  魔女に大人にならない魔法をかけてもらいに行く途中とのことです。  そこでリーも乱暴なかーちゃんの様にはなりたくないと、同行することに。  途中で会う小人達からアルフレッドも合流し、  白雪姫の國を狙う悪党どもとの激突など事態は深刻を極め・・・。  といったお話ですね。まあお分かりのコトとは思いますが。リーはライナス達の息子です。  『大人になりたくない』というのは、健全な青少年なら一度は夢見たことがあるはずです。  少なくとも私は現在進行形で夢見ています。(笑  『大人になる』ということは、いろいろなしがらみに束縛されることです。  思うとおりに遊べない。責任をとることが多い。仕事もしなきゃならない。  たくさんの義務、責任。それらは大人が負わねばならないお荷物ではあります。  逆説的に、『はやく大人になりたい』と考える思春期の少年達も多いのではないでしょうか。  酒を飲みたい、タバコも吸いたい、いっぱいいっぱいバイトしてお金を貯めて、  夜更かしもできます。朝帰りだってできます。  『子供』というのもまた、様々な束縛のなかで暮らさなければならない人種ですから。  どっちの方が良いんでしょうかね、それは多分、『子供』でもなく『大人』でもなく。  『老人』になったときに初めて、自分の中で結論づけられるものかもしれません。  とりあえず私は、今を満喫してるので、試験さえなければ。(泣  「月光夜曲」はとても哀しい、寂しい、そして優しいお話です。  孤児院のホームで暮らす少年のポールは、たびたび病院のおじいさんに会いに行きます。  ある日、おじいさんはポールに昔話をします。自分が昔恋した、メアリという女性について。  同じ村のメアリに求婚し、町にでて一旗あげようとしたこと。  戻ってきたら、メアリは自分を待たずにどこかへ行ってしまったこと・・・。  里親が決まり、町を出ることになったポールはある晩、じいさんの元を訪れます。  そして自分のお気に入りだった絵本を読み聞かせます。  貧しい子供がある満月の晩、魔法使いに出会い、魔力を分けて貰う。  月が出ている間、四つだけ願いことがかなうだけの魔力を。  今日は満月、試しに何か願い事をしてみろというポールに、おじいさんはお願いをします。  『体の節々がきしまん体になりたい・・・』  するとあら不思議、なんとおじいさんは五十年も若返って、青年の姿になりました!  そこでおじいさんは魔力の効いている一晩の間に、メアリを捜しに行く決意をしました。  町にでると身投げをするような(雰囲気出して立ってただけですが)女性を助けます。  その女性はメアリにそっくりで・・・。  先にも言いましたが、とっても優しくて、哀しい作品です。  結局メアリは死んじゃってるんですね。出会った女性、ドナはメアリの孫。  メアリの墓の前で涙を流すおじいさんを遊園地に連れ出し、豪遊します。  『・・・ポール、二つ目の願い事じゃ。わしらのために両手一杯の花束を・・・』  『すごい☆何いまのぜんぜんわかんなかった!どんな手品?』  『タネも仕掛けもないよ。わしら今夜一晩だけの魔法使いだ。月が力を貸してくれる。どんな望みだてかなえてあげるよ。』  『いつかまた会えたらいいわね。でも約束はしないわ。ある日偶然会えた方がすてきだもの。   会えるといいわね。・・・いつか・・・どこかで』  台詞のひとつひとつに重みがあります。ひとつひとつで泣けます。  こういう作品を書ける山口先生はすごいですね。思わず涙がこぼれてしまいました。   この三人はみんなひとりぼっちで、次の日にはこの町からいなくなる運命にあります。  里親の決まったポールは親に連れられて、恋人に捨てられたドナは都会へ、  そしておじいさんはこう言い残して静かに息をひきとります。  『ポール、最後の願い事じゃ・・・。みんなが幸せになるように・・・四つ目の願い事を』  クライマックスのこの台詞でもう涙腺がゆるみまくりましたね。  本当に感動しました。私、一人っきりだとよく泣くんですよ。(笑  実はこんな前置きしておきながら、この作品で山口先生が伝えたかったことは分かりません。  いや、むしろただ単純に、哀しくて、寂しくて、優しい作品だということなのかもしれません。  別にメッセージ云々なくても、こんな作品を作れる、すばらしいことです。  「音匣ガーデン」に通じる優しさに溢れています。  読めば心が穏やかになること間違いなしです。ぜひ、おすすめします。  再三、言いますが、やっぱり春キャン無理そう。今のウチに謝っときます。ごめん・・・(泣
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プリンセス症候群(シンドローム)・前編 [山口美由紀]

 今日は高校生会というのに、私はこうして家でお勉強です。
 本当は教会に行って、やらなきゃいけないことがたくさんあるのですが・・・。
 試験中なのでそれもままなりません。
 まったくもって、この世に試験なんて代物を考えつきやがったのはドコのドイツでしょうか。
 探し出してミンチにしてやりたい気分です。
 きっと多くの人が賛成してくれると思うのですが、いかがでしょうか。

 さて、今日は早速昨日掘り出した山口先生の作品を紹介させていただきます


 山口ファンタジーの原典とも言える、『プリンセス症候群』です。
 私が生まれる前のお話なんですよねえ・・・。感慨深いものがあります。
 すごい古い作品ではあるんですけど、未だ人気は衰えず、キャラクター達も個性派ぞろい。
 収録作品は、「夢降る森のおとぎ話」「プリンセス症候群」「LieLie☆リトルアイランド」
 「月光夜曲」「巷に花の降るごとく」です。前二つはつながっています。
 すいません、いかんせん量が多いので、前後編に分けてお届けします。

 「夢降る森のおとぎ話」のおおまかなあらすじはこんなもんです。
 売れない作家のライナスは、またもや持ち込んだ作品を出版社に断られてしまいます。
 お隣の歌手、ルーシーにまでバカにされコケにされ、
 もう自殺でもしてやろうかとナイフを手にとったとき、不思議な声が。
 なんと三頭身の小人達が大阪弁で自分を呼ぶではありませんか。
 人助けだと言う小人達に連れられて二階の窓から飛び降りるとそこは・・・。
 おとぎ話の世界でした。
 七人の小人さん達曰く、白雪姫がヒステリーを起こし、手に負えないとのこと。
 ライナスは暴れる白雪姫に水をぶっかけ、なんとかその場をおさめます。
 刺客に狙われてノイローゼの姫さんを励ますライナス。
 そして事態は遂に継母が出動して・・・。

 といった感じですな。
 最後結局ネタバレしてしまうと、継母さんの毒リンゴを自主的に食べた姫さん、倒れちゃって、
 ライナスはそこで自宅のベッドで我に帰るわけです。
 こういうのって主人公がヒロインと恋をしてハッピーエンドってのが通常の形だと思うのですが、
 「夢降る」ではお姫様は童話のとおりに、王子様と幸せになるという。
 まあライナスくんもルーシーとめでたしめでたしではあるんですけどね。
 「俺が死んでも誰も悲しまない」と自暴自棄な考えを見せるライナスに対して、
 「そんなコト考えてはいけない、うとまれるのは私だけでいい」と涙をみせる白雪姫。
 自分のために泣いてくれる人がいる、というコトに希望を見いだすライナスくんが切ない!

 ライナスくんも白雪姫も似てるんですね。あきらめが早いというかなんというか。
 最後に毒リンゴを自らかじった白雪姫はなにを考えていたのでしょうかね。
 誰かのために自分を犠牲にする、っていうのもとらえ方の一つでしょうが、
 悲しくて悲しくて、そんでもって寂しくてしょうがなくて、死ぬ道を選んでしまったのでしょうか。
 そういう考え方をしてしまいますね。
 誰もが自分のことをうとんでいるという考えにとりつかれてしまったのでしょう。
 でも決してそんなことはなくて、必ず誰かがその人のコトを考えているんですよ。
 心配しているんですよ、気遣ってくれているんですよ。
 そんな簡単なコトに気づけば、人生へのとらえ方ももっと変わってくるのではないでしょうか。
 最後に自分のコトを一番思ってくれている人に出会うコトが出来た二人、
 良かったですね。
 私も早くそういう人に出会いたいもんです。(泣

 二つ目の「プリンセス症候群」は前作の続き。
 ルーシーとの二人暮らしを始めたライナスくんのところへ、またしても小人達が現れます。
 曰く、『アルフレッドの様子がおかしい』
 アルフレッド?という疑問を抱いたまま、今度はルーシーも一緒に三階からダイブします。
 まあアルフレッドは小人さんの一人だったわけですが、
 どうやら此奴、姫さんに横恋慕しとった様子。
 姫さんが嫁にいってから一日中ぼんやりしておりました。
 さてどうしようと考えこんだ矢先、小人達のお家になんと王子様が飛びこんできました。
 しかも若姫さんのおまけつき。なんと、白雪姫が城出(いえで)したとのこと。
 思わしくない国政と姑のいびりに若姫の夜泣きも加わって、発作的に飛び出してしまったのです。
 「どうして姫さんを幸せにできんかったんや!」と王子様につめよるアルフレッド。
 とにかく探しに行かねば、ということで小人さん達は帽子を脱ぎます。
 この帽子、魔法のお帽子で、かぶるとあら不思議、三頭身の小人さんに。
 脱ぐとこれまた不思議、七頭身の美形さんに早変わりです。
 経費節約なんですね、普段の三頭身は。
 アルは憤りを胸に、手分けして白雪姫を捜します、というわけです。

 小人さん達のリーダー、ベンジャミンのアルフレッドに向けた台詞が印象的です。
 『・・・ええか、わてらは森の小人。いわば脇役、役目は姫が結婚したときにおわっとる。
  これから先、姫さんを幸せにするのは王子はんや。そこらへん、わきまえとれよ、アルフレッド』

 小人さん達の一人が白雪姫に横恋慕している、
 ○ィズニーの不細工な小人さん達では想像もつかないことですね。(笑
 脇役(バイプレーヤー)の悲しいところです、主役とは決して結ばれない。
 なにせ脇役とずーと一緒だと、主役の出番がなくなりますからね。
 でもアルの気持も分かるんです。
 私も自分のことは間違いなく脇役だと信じ込んでますから。
 さださんの歌に「主人公」というのがあります、
 確かに、それぞれの人生の中では、自分が主人公かもしれません。
 でもやっぱり現実世界の「主人公」は居るんです。
 クラスのヒーロー、学力トップのイケメンくん、可愛いヒロイン、人気者は主人公です。
 私はデブで、運痴で、頭も悪くて、女の子にもモテない。(泣)
 しょうがないことです、私は脇役です。
 でもそれであきらめていいんでしょうか?あきらめきれないからこそ、アルの苦悩はあったのです。
 アルは自分が脇役だと分かっていました。
 最後に助けられたアルの腕から、王子様の元へ飛びこんだ白雪姫を見て、
 アルはなにを思ったのでしょうか。
 自分は脇役だと思い知らされて、どう思ったのでしょうか。
 脇役が主人公になれるか、いや、主人公でなくてもいいのではないでしょうか。
 自分が輝くとき、それは主人公になったときだけではないと思うのです。
 自分なりに、自分だけの、幸せをいつか、見つけられたら良いのですがね・・・。

 余談ではありますが、『美由紀・界』のナンバーのひとつ、
 「クローバー・イノセンス~ディアライナス」、なかなか良い出来です。
 作品の良さがとてもよく出ていると思います。
 機会があったらぜひ、聞いてみることをおすすめします。

 


V-K☆カンパニー [山口美由紀]

 今日は学年末試験の一日目でした。
 科目はライティング、古典、世界史。
 結果は・・・、玉砕です。ダメです。列強なんて大嫌いです。
 ていうかあの時代戦争しすぎです。条約結びすぎです。
 永世平和主義者であろうと決意しました。(笑

 しかし実際勉強が進みません。集中力が切れてしまいます。
 こうしてキーボードを叩いてる時も、眠くて眠くてしかたがありません。さっきまで寝てたのに。
 昨日も三時ぐらいまでしか集中力が保ちませんでした。
 ずっと「美由紀・界」を聞いていたのが原因でしょうか。それはないと思うのですが。
 今日はその集中力が別の分野に発揮されてしまいまして、なんと四曲もできてしまいました。
 なんで試験中に限ってビックウェーブがくるのでしょうか。

 図書館で借りました。
 
 こういうのをこういう時に図書館で借りてしまうのが今日の失敗の原因でしょうが、
 山口先生の学園ものをひとつあげろと言われたらコレ!
 「V-K☆カンパニー」です。
 前にも読んだことあるし、実はウチに全巻あるんですけどね。
 なんか押入の奥の方にしまわれちゃったらしくて、
 久しぶりに読みたくなったので図書館に頼んだ、というわけです。
 本当は私、山口先生の作品は全部持ってるんですよ。
 
 あらすじは簡単、主人公は南向高校美術部副部長の原田萌莉と部長の近江廉。
 廉クンは目立つこと、派手なことをこよなく好むおリボン小僧。
 彼と萌莉ちゃんとのラブストーリーを軸にして話が進みます。
 可哀想なことに萌莉ちゃん、三巻ぐらいから主人公を降板されてしまいます。
 変わって主人公になったのがおちゃらけ廉クン。
 まあ萌莉ちゃんだと全体的に話が暗くなるので、しかたがないっつっちゃーしかたがないですね。
 最終的には一瞬悪役に傾きますし。

 さて、他に見逃せないのは部員のひでじクンとひーこさんの仲ですかね。
 角刈り好きというひーこさんのために角刈りを決意するひでじクン、
 しかし結局中途半端でパイナップル頭になっちゃう所が彼のキャラクターを現していますね。
 他にも漢字が読めないがゆえにバカっぽく見えがちなひーこさんが、
 三角関数では一位とかいうめちゃくちゃ加減とかも。(笑
 漢字読めなくなってもいいから分けてほしいですね。(泣
 途中から登場する双子三人も好きですが、なにぶん影が薄くて・・・。
 結構付け足しっぽい印象をうけちゃいますが、それでも好きなもんは好きなんで。

 まあとにかく、先生の書く学園モノの登場人物達はみんな元気いっぱいで、
 その元気、いくらか分けてほしいなあ・・・、ってくらい元気でして。
 確かこれが私の初めて読んだ先生の作品。いやあ、魅せられちゃいましたね。(笑
 そういえば廉クン、那須ゆきへ先生の「ここはグリーンウッド」にもゲスト出演していたような・・・。
 「元祖おリボン小僧」として。
 これもウチにあります。(笑)愛読してます。我ながら珍妙な男子高校生。
 しかし未確認ですね。発見しだいご報告いたします。

 他にも個性的なキャラクター満載で、
 悪役三人組(七五三太クン、深海クン、S先生)やグラサン生徒会長など、
 濃すぎる面々で溢れております。
 ぜひ、読まれることをおすすめしますね。

 追伸。PV、絵コンテはほぼ完成しましたが、どうやって撮影したらいいのでしょうか。
 ていうか私、今だにオリジナルソングの結果が知らされてません。
 というか知りようがないんですけどね。
 さてさて、どうしましょうか・・・。


タッジー・マッジー [山口美由紀]

 図書館で借りました。

 

 山口美由紀先生の「タッジー・マッジー」ですね。
 この方は少女漫画界の大物。私も大好きな作品を書かれます。
 作品はどれもどこか温かくて優しい気持ちになれます。
 あんまり恋愛とかに固執しておらず、どちらかというとほのぼの系(?)
 男子でも抵抗なく読めると思いますよ。
 はい?私は男子じゃないのかって?ははは、野暮なこと聞いちゃいけませんよ。
 母上の影響からか、昔から随分少女マンガを読みました。
 もちろん小説も読みましたよ。
 いや、別に変態じゃないですから。問題ないジャンルしか読んでませんから。

 さてさて、この「タッジー・マッジー」ですが、ストーリーの紹介をすると、
 ある女の子、シャルロッテ・グリューンがモーゲンという田舎町に引っ越してきます。
 そこは昔、魔女のルルーという人が暮らしていた街で、今でも言い伝えが残っているのです。
 大屋のカロリーナ・ヘルダー(70)に案内されてきた新居はとんでもないボロ家。
 しかし不思議なことに、一部屋だけきれいに掃除されています。
 そこは地元の子供達曰く、「お化け屋敷」、とんでもないことです。
 ヘルダーさんの勧めで、ギムナジウムに通うことになったロッテですが、
 そこで学校の問題児、リヒトに拉致され、街を案内されます。
 ここで居眠りこいてしまい、彼女の三つある秘密のうちの一つを知られてしまいます。
 それは「二重人格」少しでもうたた寝すると、がさつなもう一つの人格が姿を現すのです。
 また、ひょんなことから二つ目の秘密も知られてしまいます。
 彼女は、魔女だったのです。
 更に彼女のボロ家が過去、ルルーの住んでいた家だと判明。
 魔女ということを知られたくない彼女は街を出て行こうとしますが、
 そこに金髪の謎の青年が現れて・・・。

 みたいな感じですね。
 私もいろいろと持っていますが、コレはその中でもトップ3に入ります。
 話の展開が非常に面白いし、目の付け所も良い。
 
 思い切って他のも紹介してみますか。・・・えいっと。  (~アマゾン商品紹介を検索中~)

 って、アマゾン!!イメージすくないよ!!
 しょうがないので文字でだけ紹介しておきましょう。

 ・天空聖龍           ・フィーメンニンは謳う
 ・V-Kカンパニー       ・春吉小町
 ・踊り場ホテル         ・朝からピカピカ (?すいません適当かもしれません)
 ・ロケット☆マイスター

 などですね。他にもいろいろあるんですけど、日が暮れるんで。
 春吉小町くらいから、絵がゴツクなってきてるんですね。
 私としては、それ以前の柔らかい絵の方が好きだったんですけどね。
 ちなみに私が特におすすめするのは「ロケット☆マイスター」
 魔法関係のお話が得意なんですね、先生は。
 月面都市に繁華街ができて、月と比較的楽に行き来ができる未来のお話です。
 魔法で月まで飛ばしてくれる、「ロケット☆マイスター」の噂を聞きつけた女性が、
 月まで飛ばしてくれる旅費を稼ぐために噂の髭もじゃ男のところに現れるというものです。

 
私が気に入ってるのは、彼女の「魔法」や「おとぎ話」についての考え方です。
 『「魔法」とはその物の「可能性」をひきだすことだ』や
 『お伽話が「昔々」で始まるのは、本当に昔には妖精達が人間と一緒だったからだ』など、
 誰にでも思いつきそうなことばかりですが、語り口がとても優しくて、引き込ませるんですね。
 「可能性」、良い言葉じゃないですか。
 私たち若者はまだ可能性に充ちているんですから。
 時々私たちは、自分の限界を勝手に決めつけて、夢をあきらめてしまいます。
 しかしどんな小さな可能性でも、それを見つけてあげれば、育てることもできるんです。
 何事もあきらめないで、夢を追い続けていこうという気分にさせてくれますね。

 書店などで見つけたら是非、購入をお勧めします。


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